監督:リチャード・ドナー
原作:エドワード・クマーラ
主演:ルトガー・ハウアー/ミシェル・ファイファー/マシュー・ブロデリック 他
剣と魔法が支配する世界。“これぞファンタジー”な作品です。
一人の黒衣の騎士がいた。この黒衣の騎士が素敵でして‥‥

黒衣のマントを翻し、馬を駆って、颯爽と風を切る騎士。彼の手には、1羽の鷹(タカ)が止まっていた。
騎士は鷹から目を離さず、いつも傍で見つめている。そして鷹も、彼の手から離れず、彼の腕の中で抱かれている。
実はこの騎士と鷹は恋人同士である。
彼らは以前まで、人間の姿であった。騎士は女性を愛し、女性も騎士を愛した。しかし、彼らの恋仲を妬んだ何者かが、二人に呪いをかけたのである。
その呪いとは──昼は女性を“鷹”に、夜は騎士を“狼”に変えてしまうという、とても残酷なものだった。
愛し合いながらも、二人は“人間”として出逢う事は出来ないのである。
昼から夜へと変わる‥‥その一瞬、二人は互いの“人間”の姿を確かめ合い──騎士は狼へと、その姿を変えたのである。
狼(騎士)の悲痛な遠吠えが、切なくて悲しいです。
女性は、必死になって呪いを解く方法を調べた。勿論、騎士も──。
だが、二人は“人間”として出逢えない為、情報を教えあったり、助け合うことが出来ない。
途方にくれた時、騎士は一人の男性と出会った。彼は、牢を逃げ出した少年。
騎士は、『鉄壁』ともいわれる牢を見事に抜け出す事が出来た少年の運の良さを知り──その少年に、自分の全てを賭けることにした。
会って間もない少年に全てを託す‥‥。とても不安なことですが、もうそれしか希望の光が残されていなかった騎士の切迫感が見て取れます。
でも騎士は、少年に頼んでいる身でありながら、「逃げたら殺す」「逃げたら斬る」とか叫んだり、剣の柄に手を当てて抜こうとして脅したり(笑)。少年が逃げ出せば、汗だくになって必死に探し回ったり‥‥

「私達を助けてくれ、君しかいないんだ!!」 女性を救う為、騎士のプライドを捨て去り、必死に少年に懇願する様は、見ていて凄く切なかった。
騎士と女性は、人間の姿に変わるたびに、少年に情報を伝え、少年はその情報を元に呪いを解く方法を探っていく。
そんな毎日の中でも、夜が更け‥‥そして明けていく。その悲しい光景を目にした少年は、命を懸けて二人を守り抜き、救おうと決心するのである。
とてもステキな話です。
剣と魔法の世界。
草原を駆ける馬。騎士も、ベタな『白馬に乗った王子様』では無い。渋くて、ダンディで、少し冷たい黒衣の騎士

こんなステキなナバール騎士を演じるルドガーさんですが、『悪役=ルドガー』という程、映画では知れ渡っている。
だからこそ、そのギャップにドキドキするというか何というか。
※因みに撮影は、ムチャクチャ大変だったそうです

CGが無い時代。視点を変えて、『鷹匠ルドガー』を堪能

昼は 女性が"鷹" 騎士は"人間"
夜は 騎士が"狼" 女性が"人間"
内容はよかったのですが・・・これって
昼の勤務と 夜の勤務の"2交代制"じゃん・・・
騎士は"人間"を昼勤務 女性は"人間"を夜勤。
で、・・・・呪いを解くために 敵に戦いを挑む
と、いうことは 呪いが解けたら 昼夜関係なく"24時間人間勤務"かぁ〜 呪いがかった 警備員な映画ですねぇ〜(失礼)