華氏451度

1966年/英・仏
監督:フランソワ・トリュフォー
出演:オスカー・ウェルナー/シリル・キューザック/ジュリー・クリスティー


この世界は、『本は有害・悪』である世界。
情報の伝達手段は、『音声・映像』のみと、限られている。

『読書』は勿論の事、本に触れることさえ許されない。

華氏451度での主人公の仕事は焚書担当。つまり、本を燃やすのが仕事。
この世界では、本は有害であり悪しき物‥‥つまりである。『燃やして灰にする』ほど、本を憎む人間たちの世界がそこにはあります。
主人公は、焚書担当で本を燃やし、本を燃やすという行為に対し、何も疑問も葛藤も感じる事はなかった。
しかし、ある女性に出会い、初めて本と言うものに出会った。本に出会った主人公は、本の面白さ・楽しさに熱中していく。「本は有害じゃない。なんて素晴らしいんだ」。
しかし、本を悪とし読むことを禁じる社会は、そんな彼の行動を許さず、彼は、本も‥‥そして、家も燃やされてしまう。

読書が何故害悪なのか‥‥「情報が氾濫しすぎるのを防ぐ」と政府は言うが、真実は、人々が知識を得て賢くなるのを防ぐためだった。
事実、本を紹介した女性のほうが、明らかに情報通であり、主人公が知らないような細かな事さえ知っている。

『情報を得る』権利があると言う女性。
しかし、一般人が情報を得て、果たして何か良いことがあるのか?得になる事はあるのか?
そして──その情報が無いと生きていけないのか?
そう言われると、う〜んと口ごもってしまう。

タイトルである『華氏451度』とは、『本の燃える』温度です。
同じ人間なのに、正反対の価値観と考え方を持つ2人に出会い、考えさせられるものがたくさんあります。

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