監督:ジョン・カーペンター
原作:ジョン・W・キャンベル
主演:カート・ラッセル/A・ウィルフォード・ブリムリー/リチャード・ダイサート 他
1982年冬‥‥南極大陸。
ノルウェー隊のヘリがアメリカ基地上空を旋回しながら発砲をしている。
何事か!?と外へ出ると、彼らは1頭のハスキー犬をヘリから狙撃していた。
ハスキー犬は助けを求めるかのようにアメリカ隊員に駆け寄り、アメリカ隊員は、その犬をなだめてやった。
犬を射殺しようとしていたノルウェー隊員は、犬をかくまうアメリカ隊員に銃を向けた。
言葉が分からないため困惑していると、なんとノルウェー隊員がアメリカ隊員に向けて発砲!
犬を狙って的が外れたのだろうが、それでも仲間を撃たれたアメリカ隊員は激怒し、彼を射殺した。
ノルウェー隊の常軌を逸した行動に疑問を持つ隊員。
だがここは南極。娯楽もないこの世界では、うつ病になる者もいるだろう。「でも、まだ8週間前にやってきたはずだろ?」「5分でイカれる男もいるさ。パーマーは1日目から変だぞ」
‥‥一体どんなヤワなメンタルなんだ(^_^;)
・彼らになにがあったのか知りたいと、マクレディとドクターはノルウェー基地に到着。
電気が点かない基地内を懐中電灯で照らしながら進んで行くと、壁には斧が突き立てられていた。
奥の部屋では、直方体の『氷柱』があり、中に入っていた何かが‥‥飛び出したように見受けられた。
外には灯油の缶と焼死体。その死体は、一見すると人間‥‥だが、人間ではない。なぜならそれは、2人の人間がくっついたような、不気味な生き物だった。
2人はそれを持ち帰り、分析することにきめた(持ち帰るな!)。
※この時に何があったのかは、『遊星からの物体Xファーストコンタクト』で描かれている。
持ち帰った死体の解剖をしている医者。う〜ん、手袋の丈が短いなぁ〜。
夜になり、ノルウェー隊に追われていた犬が檻に入れられた。人間が姿を消すと‥‥もともとアメリカ隊が飼っていた犬が、得体のしれない恐怖におののき、その犬に向かって一斉に吠えだした。
ノルウェー隊の犬は、頭部が四方に裂け、触手を生やして檻内の犬を捕え始めたのである。
この裂けた犬も、恐怖におののく犬も、いい演技を見せてくれます。
この時演じた犬たちは、その後はひっぱりだこで色んな作品にも出演していますが、裂けた犬を熱演したジェド君の演技は、ディズニースタッフの目に留まり、『ホワイトファング』という映画に大抜擢されることになるのです
吐き気がするほどの超グロ犬を演じたジェド君を、どうして華やかなディズニーが「この子だ!」とオファーしたのだろう‥‥。
『怖がらせる演技』は非常に難しいらしく、逆にその役ができれば、どんな役さえもこなせるらしい。
警報を出して隊員らが駆け付けると、裂けた犬はもはや『犬としての姿』をとどめてはおらず、触手はハスキー犬をからめとり、からめとられた犬は、犬としての姿を失いつつあった。
とにかく始末しようと、隊員らは、その“生き物”と、いまだ息の残っている犬もろとも射殺した。
犬を解剖すると、体内から、犬のものではない内臓が見つかる。
“生きもの”は、他の生物に寄生し、その生物の姿を変えられる。生物を襲い、消化して吸収し、吸収しつくせば‥‥その生物の姿に変わっただろう。
もともとの生物の姿と、何も変わらず生き続ける。‥‥‥‥本人の自覚もないままに。
ノルウェーから、気味の悪い死体を持ち帰ってから変な事が起こった。
いや‥‥あの犬が来てからだ。じゃあ犬の前は──?やっぱりあの気味の悪い死体が元凶か?
しかし、不気味な死体はまだ基地の中。ウィンドウズが「どうして死体を燃やさないんだ!?」と聞くと、「世紀の大発見だから」だって!
不気味な事が起こり、飼っている犬が死に、自分達の身さえも危ういというのに、名誉を優先することに、ウインドウズは大変な不信感を抱いた。
そんな中、ベニングスが、実験室に保管していた“生き物”の触手に絡め取られ、寄生されているのを発見し、すぐさま雪上車にいるマクレディの元へ。
しかし、戻ってくると‥‥ベニングスの姿は消えていた。
辺りをくまなく探すと、ヨロヨロしながら、ベニングスが雪の上を歩いている。
声をかけようとして驚愕する。手から先には指が無く、奇妙な形の触手が生えている。口を開けば、それは彼の声ではなく、不気味な咆哮。
マクレディは大慌てで火を放ち、かつて“ベニングスであったもの”を焼いた。
ベニングスは、“生き物”に変わる途中だった。もしこのままだったら、やがて支配され、ベニングスの姿をした“生き物”になるのだ。
もしかしたら、他の者もそうかもしれない。既に“生き物”なのかもしれない。
互いに疑い始めてとっくみあいになり、あおりをくらったノリスは跳ね飛ばされ、意識を失ってしまう。
すぐに蘇生をしようと除細動器を胸に宛がった瞬間──ノリスの胸部が割れてドクターの腕が食いちぎられてしまう。
すると、かつてノリスだった“生き物”は、うめき声をあげながら胴と首が離れ、首は首だけで動き始めた。
ノリスは、自分が“生き物”だった実感がなかった。声も、行動も、意識も‥‥紛れもなくノリスだった。
自分では、“生き物”に寄生された自覚すらも無いのだ。
マクレディは、“生き物”を火炎放射器で倒そうとしたから“人間”だとし、隊員が“生き物”か“人間”かの実験をする役を任された。(『味方に味方する者は味方』という陳腐な論理だが、いまはそれしかない)。
“生き物”は自らに危害を加えるものから逃げる習性がある。電気ショックから逃れようと正体を現したように、炎からも逃げるだろう──と。
「ノリスは、体中が生きていた。人間が流した血は静かに死ぬだけだが、“生き物”は違う」
血の一滴さえも独立した生命なのだ──。
マクレディは、隊員らの指をナイフで斬り、シャーレに注いでいく。そして銅線を熱し、血のシャーレへ──。
全く自覚が無いままに寄生され取り込まれる恐怖など、誰にも想像できなかった。
皆、『自分だけは‥‥』という思いでシャーレを静かに見つめていた。
挿入歌(紹介文については、歌が流れていた『場面』を指します)
DON'T EXPLAIN - Billie Holiday
https://www.youtube.com/watch?v=0MWRheQtvmA
基地内で卓球をしていた時にかかっていた曲
SUPERSTITION - Stevie Wonder
https://www.youtube.com/watch?v=0CFuCYNx-1g
ノールスが調理室で大音量でかけていた曲

