監督:メアリー・ランバート
原作:スティーブン・キング
主演:デイル・ミッドキフ/フレッド・グウィン/デニーズ・クロスビー 他
田舎町だが、自然豊かな大きな家に越してきたクリード一家。家族構成は、優しくて頼りがいのある医師ルイス。若く美しい妻レイチェル。子供は2人で、娘エリーと弟ゲイジの4人家族‥‥と、飼い猫チャーチ。まさに絵に描いたような幸せな家族である。
しかし、こんな幸せな家族にも不満が1つ。越してきた我が家の真ん前の道路を、昼夜問わず大型トラックが猛スピードで駆け抜けていくことである。
ジャド曰く、この道路では動物がよく轢かれるため、脇道には轢かれたペットを弔う墓地続いているといい、越してきたことを死者に挨拶する為、ジャドとクリード一家は墓地を訪れた。
手作りの墓地の門には同心円状に墓が並び、ジャドが大昔に弔った愛犬もここに眠っている。
ジャドは、子供に『死』を教える良い機会だとして教えたのだ(こんな生々しい教え方しなくても‥‥
翌日、その日はルイスにとって病院での初勤務の日。
パスコーと言う青年が事故に遭い運ばれてきた。頭部が砕け、もはや蘇生の見込みはゼロの筈なのに、パスコーは目を開けてルイスの名を呼ぶと、「男の心は岩のように固い。また、あんたの前に現れる」と言って、絶命したのである。
その夜、ルイスの枕元にパスコーが立ち、ルイスをペット墓地へと案内する。墓地の奥の藪を指差して「この先は死者たちが歩く場所」「あの境界を越えてはならない」「境界の向こうの土地は腐ってる」と忠告するのである。
翌日、レイチェルと子供たちが、感謝祭でシカゴの実家に帰省している間、ルイスはジャドから『愛猫チャーチが家の前で死んでいる』との知らせを受けた。
チャーチは首が折れ、血と霜が混ざり合い、地面に凍ってへばりついてた(引き剥がすときのベリベリ‥‥という音が気持ち悪い
娘が可愛がっていた猫である。娘になんと謝ればいいのかと悩むルイスに、ジャドは「いい方法がある」と言い、ペット墓地へルイスを連れて行った。
ジャドが向かう先は、パスコーが警告していた『藪の向こう側』だった。。
藪を抜けた先には『ミクマク族の埋葬地』である巨大な1枚岩があり、その中心にチャーチを埋めるようジャドは言う。
死体は、埋めた相手の元に戻ってくる。だから、飼い主であるルイスが埋めなければならないとジャドの言葉に従い、ルイスは指示通りにチャーチを埋めた。
翌日、チャーチは、死体を埋めたルイスの元に戻ってきた。
しかし何かが違う。酷い腐敗臭を放ち、攻撃的になっていた。姿こそチャーチだが、中に入っているのは“別の何か”のようだった。
ルイスは、この不思議な現象が起こった理由は?なぜジャドはそれを知っていたのか?今回自分が埋めたのは猫だったが、『人間を埋めた事はあるか』と矢継ぎ早に聞いた。
ジャドはひどく動揺し、その姿を見たルイスの脳裏には、もしかしたら──という考えが浮かんだ。
ある日、クリード一家とジャドは凧上げをして遊んでいた。
ゲイジは、自身の手を離れた凧を追ってあの道路に歩き出てしまい‥‥一家の目の前でゲイジはトラックに撥ねられてしまう。
ルイスは泣き叫び、葬式を終えて埋葬した後、一目で良いから、もう一度ゲイジに会いたいと願った。
するとジャドは、もしかしたらという思いに駆られたのだろう‥‥。ルイスのもとを訪ねた。
猫を埋めて生き返らせたように、あの埋葬地にゲイジを埋めようと言う考えを持っているのであれば、即刻その考えは捨てろとジャドは警告する。
実は彼はあの墓地に人間を埋めたことがあった。──息子を埋めたのだ。ルイスと同じように、死んだことを認めたくなかったのだ。
埋めたジャドの元に、息子は戻ったが、腐敗臭を放った息子は人としての魂がなく、攻撃的で、違う生き物のように暴れ回り、結局殺してしまったという。
ゲイジも、蘇らせても必ずそうなる。だから絶対に埋めようとするなと、ジャドは何度もルイスに言い聞かせた。
しかし、ゲイジを失ったルイスには、ジャドの警告は耳に入らなかった。
ルイスはスコップとつるはしを持って墓へ行き、ゲイジを掘り出して‥‥あの墓地へと向かう。
「どんな姿でもいい。戻っておいで」
あまりに恐ろしくおぞましい話のため、映像化が躊躇われたほどの作品。
話としてはホラーだが、とても悲しい。子を失った親の『それでも、一目でも会いたい』という深層心理を点いている。
物語は、転がる様にバッドエンドに突き進んでいき、ラストはもはや後味が悪すぎの、救われない終わり方となる。
『死者を墓地に埋葬すると蘇るが、何かが“足りない”』という設定は、後に多々の作品でオマージュされている。
日本でも稲垣吾郎主演でオマージュされているが、あいにく日本は『火葬』なので“墓場に埋める”設定は使えない。
そのため、『黒魔術』で蘇らせる──という形にしたのだが、この作品は“墓場に死体を埋めると、蘇り、埋めた者の元に戻る”から怖いのであって‥‥。この作品のおどろしさには敵わなかった。
なお、父が壊れていく様を、霊を通して感じ取る娘の吹き替え版は林原めぐみさんが演じている。
半狂乱になり、「父がおかしい!」と泣き叫ぶさまは真に迫り‥‥元の子役より上手い(;´・ω・)
挿入歌(紹介文については、歌が流れていた『場面』を指します)
Sheena Is A Punk Rocker - Ramones
https://www.youtube.com/watch?v=7vNrZcs44QU
ゲイジを轢いたトラックの車内音楽
Pet Sematary - Ramones
https://www.youtube.com/watch?v=F3J0iwwsq-w
ED

