2000年/米
制作:ディズニー
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
声:D・B・スウィーニー/ジュリアナ・マルグリーズ/アルフレ・ウッダード 他
6500万年前。
田舎の猿が暮らす村に、変なボールが流れてきた。
哺乳類で卵の存在をしらない猿達はボールを不審に思うが、割ってみると中から恐竜の赤ん坊が現れ、あまりの可愛さに母猿は抱き上げてしまう。
父猿は警戒して捨てるよう命じたが、赤ん坊の無垢な瞳に負けてしまい‥‥夫婦の猿は自分の息子として育てることを決意し、アラダーと名付けた(川上からどんぶらこ〜どんぶらこ‥‥なんだか桃太郎みたい)。
このアラダーだが、なぜだか実子よりも愛されている気がするのだが、気のせいか?
この夫婦にはれっきとした子猿がいるのだが、いつもアラダーアラダーとかわいがっているような💧
アラダーは、同時期に生まれた子猿達と成長する。
体格は全く違うものの『兄弟』として育ち、温厚な性格から皆に慕われていた。
夫婦もアラダーを自分の子どものように育ててているが、気がかりなことが一つ。
周りの猿たちは、近隣の猿と結ばれて子孫を残しているが、アラダーの場合、この猿の集落に留まっていたんでは、子孫を残す相手が皆無であるということだ💧
その為、アラダーは猿の集落から出て、恐竜の群れに戻したほうが幸せなのではないか?と夫婦は思うようになる。
そんな矢先、大きな何かが衝突。正体は隕石だが、隕石を知らないアラダー達は興味津々で落ちる“何か”を眺めていた。
それが衝突した瞬間、津波が押し寄せて火山は大爆発。
アラダー達は子猿や両親を背に乗せて、命からがら村から脱出する羽目に。
安全に暮らせる場所を探している道中、草食恐竜の群れに遭遇し、とりあえず一緒に付いていくことに決めた。
夫婦猿は、『アラダーは猿の集落から出て、恐竜の群れに戻したほうが幸せなのか?』と悩んでいたが、まさか自分らもろとも猿の集落から離れ、恐竜の群れに半強制的に入ることになるなんて‥‥人生何が起こるかわかんないな(;^ω^)。
群れのリーダーはクローン。付いていけない者は切り捨てるという、まさに弱肉強食で鬼のようなリーダー。
水があると言われる『楽園』を探しているのだが、歩いても歩いても、水など無い。
しかし、どこかにあるとクローンは信じて群れを率いていたが、根拠無く当ての無い旅に皆は心身ともに疲れ、クローンに不信感を抱く者も出始めた。
そんな時、偶然にも新参者のアラダーが水を発見してしまい(気まずすぎる)、クローンの面目は丸つぶれ。険悪なムードになってしまった💥
更に、クローンの指示によって単独で水を探していたブルートンが、結局「水はありませんでした」と報告しに帰ってきたときには、既にアラダーが水を発見していて恥をかかされたというのに、なんと肉食恐竜に尾行されており‥‥恥の上塗りをされたクローンはブルートンを『役立たず』と罵ったのである。
アラダーは、よせばいいのにブルートンを慰めてしまい、余計にクローンの怒りを買ってしまう。
そもそも新参者の若いアラダーが、年長者で副隊長クラスのブルートンを慰めて良い立場なのか?私でも、何様だよ!ってムカつくぞ。
旅の道中、ニーラと良い仲になるアラダー。
夫婦猿は、この2頭を引っ付けようと模索する。
しかしこのニーラ、実はクローンの妹である。
アラダーを快く思わないクローンは、ニーラに親しくするアラダーをますます嫌悪するようになる。
しかし、ニーラはアラダーにすっかり心を許し、クローンに「彼は良い人よ」と説得するのだから面白くない。
クローンにとっては、唯一心を許せるのが妹だったのにね。それをアラダーに盗まれる形になって‥‥そりゃ腹立つわね。
傷心したブルートンを慰めている間に、群れから置いて行かれたアラダー達(何やってんだアンタ達)。
群れからはぐれたアラダー達を狙って、肉食恐竜達が襲ってきた。
急いで洞窟に逃げ込んだアラダー達。
逃げ暮れてしまった年老いた恐竜を助けようと、汚名を返上しようとブルートンが立ち向かい、犠牲になってしまう。
アラダーは、ブルートンの死を悲しむが、前を向くべきだと皆を先導し、洞窟の行き止まりを、脚で破壊して脱出する。
そもそも‥‥アラダーがブルートンを慰めている最中に群れから離脱したのが原因なんだけどね。
洞窟から脱出したら、そこには楽園が広がっていた。
アラダーは、群れをここに案内させようとするが、クローン達が通るであろうルートに肉食恐竜が待ち構えていることに気づいた。
このまま群れがここに来たら、鉢合わせになってしまう。
焦ったアラダーは急いで群れに戻り、皆に『楽園』を見つけたことを伝え、群れを先導するクローンに、ルートを変更するよう指示をする(あんた、リーダーかよ💦)。
クローンは、「俺が決めたこの道が正しい」と言い張って群れを先導するが、アラダーは「その道の先には肉食恐竜がいるからルートを変えるべき」と譲らない。
そして‥‥よせばいいのに、自分が群れを先導すると言い出し、クローンを無視して案内しようとする。
怒ったクローンは(私だって怒るよそりゃ💢)、群れの皆に、自分とアラダーのどちらを信じるかを尋ねた。
群れが出した結論は──「アラダーが正しい」。アラダーを新たなリーダーとして、アラダーについていくことになったのである(最悪😖)。
日米の考え方が如実に現れた作品だったと思います。
日本的な考えだと、まずは、これまで群れを率いてきたクローンの顔を立てて、いかにクローンのプライドを傷つけないよう立ち回り、群れを導いていくかになると思いますが、アメリカだと、年長者だろうが新参者であろうが関係なく、主張するべきという感じです。
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ダイナソー
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ザ・ダイバー
2000年/米
監督:ジョージ・ティルマン・ジュニア
脚本:スコット・マーシャル・スミス
主演: ロバート・デ・ニーロ/ キューバ・グッディング・ジュニア/シャーリーズ・セロン 他
黒人のカール。父は小作農の仕事を任されているものの、給料は過酷な労働に見合うものではなく、父はよく「自分のようになるな」と言っている。
そんなカールだが、海軍に入ることを夢見ていて、両親も彼の夢を応援してくれ、餞別にお手製のラジオを渡してくれた。
この別れを『根性の別れ』として胸に刻むよう伝えた。
ある日カールは職務の最中に、船に郵便物を届けに来たヘリが、海に墜落する様を目撃した。
その際、我が身を顧みず助けに向かった潜水士の姿に感動し、カールは自分の進むべき道を見つけることになった。
潜水士になるために、大佐に推薦状を書いてもらい、いざ訓練学校へ──。
だが、“黒人”という理由だけで、カールは入口で門前払いを受けてしまう。
見かねた教官が入学を認めて喜んだのもつかの間、訓練兵たちは、カールが“黒人”というだけで嫌悪感を抱き、痛めつけた。
潜水訓練中に事故が発生し、カールは訓練兵を救出したが、称えられ勲章をもらえたのは、白人の男性。
カールの功績は無かったことにされたが、「人の命を救えた。それでいい」と、カールは笑った。
う〜ん、あまりにも不公平。私だったら、あらゆる愚痴を吐いていそう。
『黒人を卒業させてはならない』とする学校は、と徹底的にカールを虐待し、自らここを去ると言い出すよう仕向けるが、カールは父との誓いを守る為、決して弱音を吐かなかった。
カールの熱意を感じとった教官は、彼を、黒人と言うだけで追い出して良いのか?と葛藤するものの、学校の方針に逆らうことなどできず、カールに卒業試験を休むように脅した(ひどい‥‥)。
だが、カールが試験に出ると言う(当たり前だ)。すると‥‥教官はカールのラジオを床に叩きつけて破壊した!
卒業試験をボイコットすることなく、カールがやってきた。
試験内容は、潜水をして、部品を組み立てること。工具や部品は後に陸から届けられることになっている。
教官は、学校関係者から『カールを受からせるな』と言われている為、わざと、カール宛に届ける工具袋にナイフで裂け目を入れて落とした。
カールの元に、バラバラに落ちてくる工具と部品。
他の訓練生が次々と組み立ててクリアする中、カールだけは陸に上がれない。
試験をボイコットしろ!と、教官は祈った。だが、カールはなかなか上がってこない。
海中で黙々と部品を拾い集め、凍えながら組み立てているのだ‥‥。
教官は、このような仕打ちを受けながらも、決してくじけずに試験を続けようとするカールに心を打たれた。
そして、最初は黒人という理由だけでカールを嫌っていた他の訓練生たちも、カールの“潜水士になりたい”という想いの深さを知るのである。
この映画は、カールが潜水士になるまでの成長を描いた作品だが、と同時に、教官の心の変化を描いた作品でもある。
最初は“黒人”というだけでカールを苛めるが、実は彼は、ただ“黒人”というだけ苛めていたわけではない。
上司の命令もあったが、自分が事故によって二度と潜れない体になり、自暴自棄になっていたからだった。
嫌々教官を押しつけられ、自分はもう海に潜れない体だというのに、訓練生は試験に合格すれば海に潜り活躍していく。その輝いている姿を見ることが耐え難い拷問だった。
その鬱憤を、カールを虐めることで晴らしていたのだ。
だがカールの熱意を見ている内に、自分も若いころ、潜水士になりたいと願っていた熱い心を思い出した。
そして、いつしかカールを応援したいと思うようになっていくのである。
I'm in Town - Frantic Faye Thomas
https://www.youtube.com/watch?v=UoZo3yvdHX8
郵便ヘリが海上に墜落する
Sunny Side of the Mountain - Hawkshaw Hawkins
https://www.youtube.com/watch?v=2LfW2QE9Dm0
ビリーの車内ラジオBGM
It Wasn't God Who Made Honky Tonk Angels - Kitty Wells
https://www.youtube.com/watch?v=E5Ikl-y_rZA
ビリーが喧嘩を売るなら買えと、バーへ案内するグウェン
Blue Yodel #4 - Bill Monroe
https://www.youtube.com/watch?v=9IaI2bG_Mxw
ビリーが、カールのラジオを床にたたきつけて壊す
I Want You to Be My Baby - The Count
https://www.youtube.com/watch?v=be8EQK41PHA
直されたラジオから流れた曲
I Wish It Would Rain - The Temptations
https://www.youtube.com/watch?v=Z-es4Q8AJaU
脚の切断後、リハビリに励むカール
Win - Brian McKnight
https://www.youtube.com/watch?v=kbE2YOYk5rc
ED
監督:ジョージ・ティルマン・ジュニア
脚本:スコット・マーシャル・スミス
主演: ロバート・デ・ニーロ/ キューバ・グッディング・ジュニア/シャーリーズ・セロン 他
黒人のカール。父は小作農の仕事を任されているものの、給料は過酷な労働に見合うものではなく、父はよく「自分のようになるな」と言っている。
そんなカールだが、海軍に入ることを夢見ていて、両親も彼の夢を応援してくれ、餞別にお手製のラジオを渡してくれた。
この別れを『根性の別れ』として胸に刻むよう伝えた。
ある日カールは職務の最中に、船に郵便物を届けに来たヘリが、海に墜落する様を目撃した。
その際、我が身を顧みず助けに向かった潜水士の姿に感動し、カールは自分の進むべき道を見つけることになった。
潜水士になるために、大佐に推薦状を書いてもらい、いざ訓練学校へ──。
だが、“黒人”という理由だけで、カールは入口で門前払いを受けてしまう。
見かねた教官が入学を認めて喜んだのもつかの間、訓練兵たちは、カールが“黒人”というだけで嫌悪感を抱き、痛めつけた。
潜水訓練中に事故が発生し、カールは訓練兵を救出したが、称えられ勲章をもらえたのは、白人の男性。
カールの功績は無かったことにされたが、「人の命を救えた。それでいい」と、カールは笑った。
う〜ん、あまりにも不公平。私だったら、あらゆる愚痴を吐いていそう。
『黒人を卒業させてはならない』とする学校は、と徹底的にカールを虐待し、自らここを去ると言い出すよう仕向けるが、カールは父との誓いを守る為、決して弱音を吐かなかった。
カールの熱意を感じとった教官は、彼を、黒人と言うだけで追い出して良いのか?と葛藤するものの、学校の方針に逆らうことなどできず、カールに卒業試験を休むように脅した(ひどい‥‥)。
だが、カールが試験に出ると言う(当たり前だ)。すると‥‥教官はカールのラジオを床に叩きつけて破壊した!
卒業試験をボイコットすることなく、カールがやってきた。
試験内容は、潜水をして、部品を組み立てること。工具や部品は後に陸から届けられることになっている。
教官は、学校関係者から『カールを受からせるな』と言われている為、わざと、カール宛に届ける工具袋にナイフで裂け目を入れて落とした。
カールの元に、バラバラに落ちてくる工具と部品。
他の訓練生が次々と組み立ててクリアする中、カールだけは陸に上がれない。
試験をボイコットしろ!と、教官は祈った。だが、カールはなかなか上がってこない。
海中で黙々と部品を拾い集め、凍えながら組み立てているのだ‥‥。
教官は、このような仕打ちを受けながらも、決してくじけずに試験を続けようとするカールに心を打たれた。
そして、最初は黒人という理由だけでカールを嫌っていた他の訓練生たちも、カールの“潜水士になりたい”という想いの深さを知るのである。
この映画は、カールが潜水士になるまでの成長を描いた作品だが、と同時に、教官の心の変化を描いた作品でもある。
最初は“黒人”というだけでカールを苛めるが、実は彼は、ただ“黒人”というだけ苛めていたわけではない。
上司の命令もあったが、自分が事故によって二度と潜れない体になり、自暴自棄になっていたからだった。
嫌々教官を押しつけられ、自分はもう海に潜れない体だというのに、訓練生は試験に合格すれば海に潜り活躍していく。その輝いている姿を見ることが耐え難い拷問だった。
その鬱憤を、カールを虐めることで晴らしていたのだ。
だがカールの熱意を見ている内に、自分も若いころ、潜水士になりたいと願っていた熱い心を思い出した。
そして、いつしかカールを応援したいと思うようになっていくのである。
I'm in Town - Frantic Faye Thomas
https://www.youtube.com/watch?v=UoZo3yvdHX8
郵便ヘリが海上に墜落する
Sunny Side of the Mountain - Hawkshaw Hawkins
https://www.youtube.com/watch?v=2LfW2QE9Dm0
ビリーの車内ラジオBGM
It Wasn't God Who Made Honky Tonk Angels - Kitty Wells
https://www.youtube.com/watch?v=E5Ikl-y_rZA
ビリーが喧嘩を売るなら買えと、バーへ案内するグウェン
Blue Yodel #4 - Bill Monroe
https://www.youtube.com/watch?v=9IaI2bG_Mxw
ビリーが、カールのラジオを床にたたきつけて壊す
I Want You to Be My Baby - The Count
https://www.youtube.com/watch?v=be8EQK41PHA
直されたラジオから流れた曲
I Wish It Would Rain - The Temptations
https://www.youtube.com/watch?v=Z-es4Q8AJaU
脚の切断後、リハビリに励むカール
Win - Brian McKnight
https://www.youtube.com/watch?v=kbE2YOYk5rc
ED
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アイランド
2005年/米
監督:マイケル・ベイ
原作: カスピアン・トレッドウェル=オーウェン
主演:ユアン・マクレガー/スカーレット・ヨハンソン/ジャイモン・フンスー 他
ジョーダンを含め、すべての人間は、外界から隔絶された世界で日々を過ごしている。
住民は皆、制服のように同じ服を着、決まった時間に寝起きしている。
異様なほどの規律だが、住民は皆、生まれた時からその生活であり、外界の習慣を知らないため、誰しもが、不満を持つことなく従っている。
だが‥‥少し不満はある。この世界には、娯楽がない。
娯楽がある世界を手に入れるためには、『アイランド』に行くしかない。
それはまさに楽園とよばれるほどの豊かな島。楽園に行ける住人は定期的に抽選で選ばれ、住民たちは皆、いつかは自分も楽園に──と願ってやまない。
ある日、『アイランド』への抽選が行われた。ジョーダンは選ばれず、落胆した。
幸運にも、『アイランド』への切符を手にした住民たちの誇らしげな顔を不快に思いながら、今度はこそは──と祈っていた。
新たに『アイランド』行きの抽選が行われ、今度は見事、ジョーダンが選ばれた。
ジョーダンは興奮を抑えられず、憧れの楽園を夢見ながら、意気揚々とここを去る準備を整えていた。
しかし‥‥去る途中で、ジョーダンの目の前に、ある男が、血相を変えて走ってきた。必死に命乞いをし、死にたくないと叫んでいた。
白衣を着た医師たちは、そんな男を無表情で、羽交い絞めにして連れ帰ろうとする。
ジョーダンは愕然とする。その男は‥‥一足早く、『アイランド』行きが決まり、既に出発したはずの男だったのである。
恐ろしくなったジョーダンは、とっさに医師を襲い、医者に化けて逃走した。
自分は『アイランド』行きに選ばれた。抽選で。しかし、それは果たして真実なのか。
本当に“抽選”なのか。自分を含め、住人の憧れである『アイランド』とはなんなのか。
調べていくにつれ、恐ろしい事実を知ってしまう。
自分は人間ではなく、クローンだということ。
自分がクローンならば、誰のクローンなのか。それは‥‥外界で生きている人間のための、臓器移植用“スペア”としてのクローンだった。
大病をした際、他の人間から臓器移植をすれば、拒絶反応を起こす可能性もあり、適合者を探すのも一苦労。
しかし、自分のクローンを作っておけば、自分の遺伝子なのだから、拒絶反応の心配はない。しかも、移植の順番待ちをする必要もなく、いつでも自分の都合で移植できる。
道楽の金持ちが、わが身の“いつか”の為に、自らのクローンを作っていたのだ。
しかも、それが商売として成立してしまっている社会。
個人から発注を受けたら、会社はクローンを作製し、一か所にまとめて保管(飼育)しておく。そして、個人から「移植」要望を受ければ、『アイランド』に行かせてやると、みせかけの抽選を行って──!
そのクローンたちの住む世界が、ジョーダンたちのいた閉鎖された世界だった。
外界と隔絶されていたのは、依頼者とクローンを会わせないためと‥‥自身がクローンとだと気づかせないため。
楽園『アイランド』へ行った者は、元の人間が臓器移植を望んだから、呼ばれたのだ。そして‥‥移植用に臓器を取り出され、死んでいることだろう。
ジョーダンの前から逃げた男は、その事実を知ったのだ。
そして、この自分も、自分のクローン元である人間が臓器移植が必要になり、こうして呼ばれたのだ。
すべてを知ったジョーダンは逃げ出した。
しかし、クローン元の人間は、臓器移植をしなければ死んでしまうため、自分を捕らえるよう会社に命じるだろう
会社側も、顧客の信頼を守るために、自分を捕らえることだろう。
ジョーダンに待っているのは、『死』以外にない。
どのみち死ぬ運命なら──と、ジョーダンは、自分のコピー元である人間に会いに行くことを決意する。
カズオ・イシグロ原作の映画『私を離さないで』に設定が似ているが、この原作者は、カスピアン・トレッドウェル=オーウェン氏。
『アイランド』上映は2005年なので、本作が先に作られています。
挿入歌(紹介文については、歌が流れていた『場面』を指します)
Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)
https://www.youtube.com/watch?v=rTFUM4Uh_6Y
ガンドゥ・3・エコーが治安妨害で呼び出される
Blow - The Prom Kings
https://www.youtube.com/watch?v=dmtK9je_yh8
リンカーンとジョーダンがマッチ箱を頼りに立ち寄ったモーテル内のBGM
Siboney - Performed by Connie Francis
https://www.youtube.com/watch?v=mfPUldsrato
子供が存在することに驚くジョーダン
Walking Bum - Heavy Trash
https://www.youtube.com/watch?v=RfDAurn_ZJI
マッコードを訪ね、すべてを知るリンカーンとジョーダン
監督:マイケル・ベイ
原作: カスピアン・トレッドウェル=オーウェン
主演:ユアン・マクレガー/スカーレット・ヨハンソン/ジャイモン・フンスー 他
ジョーダンを含め、すべての人間は、外界から隔絶された世界で日々を過ごしている。
住民は皆、制服のように同じ服を着、決まった時間に寝起きしている。
異様なほどの規律だが、住民は皆、生まれた時からその生活であり、外界の習慣を知らないため、誰しもが、不満を持つことなく従っている。
だが‥‥少し不満はある。この世界には、娯楽がない。
娯楽がある世界を手に入れるためには、『アイランド』に行くしかない。
それはまさに楽園とよばれるほどの豊かな島。楽園に行ける住人は定期的に抽選で選ばれ、住民たちは皆、いつかは自分も楽園に──と願ってやまない。
ある日、『アイランド』への抽選が行われた。ジョーダンは選ばれず、落胆した。
幸運にも、『アイランド』への切符を手にした住民たちの誇らしげな顔を不快に思いながら、今度はこそは──と祈っていた。
新たに『アイランド』行きの抽選が行われ、今度は見事、ジョーダンが選ばれた。
ジョーダンは興奮を抑えられず、憧れの楽園を夢見ながら、意気揚々とここを去る準備を整えていた。
しかし‥‥去る途中で、ジョーダンの目の前に、ある男が、血相を変えて走ってきた。必死に命乞いをし、死にたくないと叫んでいた。
白衣を着た医師たちは、そんな男を無表情で、羽交い絞めにして連れ帰ろうとする。
ジョーダンは愕然とする。その男は‥‥一足早く、『アイランド』行きが決まり、既に出発したはずの男だったのである。
恐ろしくなったジョーダンは、とっさに医師を襲い、医者に化けて逃走した。
自分は『アイランド』行きに選ばれた。抽選で。しかし、それは果たして真実なのか。
本当に“抽選”なのか。自分を含め、住人の憧れである『アイランド』とはなんなのか。
調べていくにつれ、恐ろしい事実を知ってしまう。
自分は人間ではなく、クローンだということ。
自分がクローンならば、誰のクローンなのか。それは‥‥外界で生きている人間のための、臓器移植用“スペア”としてのクローンだった。
大病をした際、他の人間から臓器移植をすれば、拒絶反応を起こす可能性もあり、適合者を探すのも一苦労。
しかし、自分のクローンを作っておけば、自分の遺伝子なのだから、拒絶反応の心配はない。しかも、移植の順番待ちをする必要もなく、いつでも自分の都合で移植できる。
道楽の金持ちが、わが身の“いつか”の為に、自らのクローンを作っていたのだ。
しかも、それが商売として成立してしまっている社会。
個人から発注を受けたら、会社はクローンを作製し、一か所にまとめて保管(飼育)しておく。そして、個人から「移植」要望を受ければ、『アイランド』に行かせてやると、みせかけの抽選を行って──!
そのクローンたちの住む世界が、ジョーダンたちのいた閉鎖された世界だった。
外界と隔絶されていたのは、依頼者とクローンを会わせないためと‥‥自身がクローンとだと気づかせないため。
楽園『アイランド』へ行った者は、元の人間が臓器移植を望んだから、呼ばれたのだ。そして‥‥移植用に臓器を取り出され、死んでいることだろう。
ジョーダンの前から逃げた男は、その事実を知ったのだ。
そして、この自分も、自分のクローン元である人間が臓器移植が必要になり、こうして呼ばれたのだ。
すべてを知ったジョーダンは逃げ出した。
しかし、クローン元の人間は、臓器移植をしなければ死んでしまうため、自分を捕らえるよう会社に命じるだろう
会社側も、顧客の信頼を守るために、自分を捕らえることだろう。
ジョーダンに待っているのは、『死』以外にない。
どのみち死ぬ運命なら──と、ジョーダンは、自分のコピー元である人間に会いに行くことを決意する。
カズオ・イシグロ原作の映画『私を離さないで』に設定が似ているが、この原作者は、カスピアン・トレッドウェル=オーウェン氏。
『アイランド』上映は2005年なので、本作が先に作られています。
挿入歌(紹介文については、歌が流れていた『場面』を指します)
Nessun dorma(誰も寝てはならぬ)
https://www.youtube.com/watch?v=rTFUM4Uh_6Y
ガンドゥ・3・エコーが治安妨害で呼び出される
Blow - The Prom Kings
https://www.youtube.com/watch?v=dmtK9je_yh8
リンカーンとジョーダンがマッチ箱を頼りに立ち寄ったモーテル内のBGM
Siboney - Performed by Connie Francis
https://www.youtube.com/watch?v=mfPUldsrato
子供が存在することに驚くジョーダン
Walking Bum - Heavy Trash
https://www.youtube.com/watch?v=RfDAurn_ZJI
マッコードを訪ね、すべてを知るリンカーンとジョーダン
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